第6回 Wall Street Journalを読む会:売り手市場のアメリカで、ハイブリッド型勤務が普及する兆し

イベント

2/20に開催した「第6回 Wall Street Journalを読む会」の開催報告です。(正式名称:第6回 ウォール・ストリート・ジャーナル(英語版)を読んで、英文読解力と経済・金融・ビジネスリテラシーを向上させる会)
今回は盛況で、総勢7名のにぎやかな会になりました。皆様、ご参加ありがとうございました!
※WSJを読む会についてはこちら

いままで金融・経済方面が多かったWSJ会ですが、今回はちょっと趣向を変えて社会欄の記事です。こちらは、無料で全文が読める記事なので、ご興味ある方はぜひ:
Workers Care More About Flexible Hours Than Remote Work

賃金ガン上げで労働者の争奪戦

こちら、割と身近な話題だったこともあり、けっこう盛り上がりました。(≧∀≦)
ざっくり言うと、コロナ禍の2年間を経てアメリカ人の働き方に対する意識が大きく変わった、というお話です。それだけ聞くと「ふーん」て感じですが、冒頭の一文で日本とのギャップを感じたのでちょっと紹介します:

Workers, flush with power as employers raise wages and scramble to fill open jobs, say they care even more about flexible schedules than whether or not they go into an office.

The Wall Street Journal:Workers Care More About Flexible Hours Than Remote Work

まず、”employers raise wages” とは文字通り、昨今のアメリカでは企業側がどんどん賃金を上げているということです。えー、アメリカってそんな景気がいいんだ。
あと、”(employers) scramble to fill open jobs”とは要するに、労働者不足で人材の争奪戦が加熱しているということ。これも羨ましいかぎり。。。

いまのところ日本も(賃金アップの話はないわけじゃないとはいえ)そこまで景気よく人材募集してる感じはしないので、海外でそんな事になってるなんてビックリです。いつの間にか雇用情勢でこんな差がついてた!ってことは認識しといた方が良さそうですね。

で、労働者の奪い合いが起こっているということは、今のアメリカは完全に売り手市場になっているということです。だから、労働者にとって魅力的な条件を提示することで、なんとか人材確保しようという動きが加速中。例えばリモートワークなど、パンデミック前までは一部の革新的な企業に限られていたようなことが、いまや就職先として選ばれる前提条件になりつつあるようです。

しかも、最近の調査で分かってきたことは「働く場所だけでなく、働く時間も自分で決めたい!」というフレックスな勤務形態のほうがリモート勤務以上に望まれているということ。各自が働くスケジュール(時間)について、会社の就業時間に縛られるのではなく、チームメンバー間で合意を取って進めればいいじゃないか、という考えです。その結果、リモート勤務+オフィス勤務を組み合わせたハイブリッド型勤務の人気が高まってきているそうです。

要するに、「より高い賃金・より自由に働ける条件」で積極的に人材募集する企業が続々現れているのが現在のアメリカの姿であり、転職市場が活発化するのは当然であるように思われました。(日本はまだそういう流れにはなっていない気がするけど、いつか似たような波が押し寄せてくる可能性あるのかなあ?)

生産性は上がる?下がる?評価はどうなる?

そんななか、ひとつ気になったのが「在宅勤務の生産性」の評価が日本とアメリカで違う(!?)という点でした:

Many workers have found their productivity surged while working from home and they achieved the work-life balance they had been seeking—one reason so many people see hybrid work as the future…

The Wall Street Journal:Workers Care More About Flexible Hours Than Remote Work

上記のとおり、WSJによると多くのアメリカ人は「自宅で仕事をしたほうが生産性が爆上がりする」と認識しているようです。一方、日本だと「自宅で仕事をすると生産性落ちる」という意見が聞こえることも。。。少なくとも、リモートワークのおかげで生産性が上がった、という記事が日経新聞に載るような雰囲気ではない気がする。

(このへん、日本人の能力が低いとか怠け者だとかいう話ではなくて、もしかするとアメリカと日本の住宅事情の違いかなあ?などと個人的には思ってしまいました。まあ、他にもいろいろと日米の違いはありそうですが。。。)

あともうひとつは、アメリカでは従業員を評価する方法が変わりつつある?ということ:

Focusing on how many hours people are working is outdated, she said: “It really needs to be a shift from presenteeism and activity tracking to actually understanding the results that people are driving and the value that they’re creating.”

The Wall Street Journal:Workers Care More About Flexible Hours Than Remote Work

これはとある有名企業の幹部の発言ですが、「従業員が何時間働いているか?といった面にフォーカスするのは時代遅れだ」と言い切ってます。
いわく、「これまでは “何が何でも出社させる” とか “従業員の行動を追跡/監視する” といった力技が主流だったけれども、これからは社員が実際に出した “結果” や仕事によって生み出された “価値” にフォーカスしていく必要がある」とのこと。

労働者側だけでなく、経営者側もそういう考えにシフトしつつあるというのがすごいですね。だとすると、アメリカでは近い将来 “ハイブリッド型のフレックス勤務” という、かなり自由度の高いスタイルが常識になっていく可能性は大いにありそう。

いろいろとアメリカとのギャップを感じた今回の記事ですが。。。
はてさて、アメリカ発の働き方革命のビッグウェーブ、日本には到達するでしょうか?


次回のWSJ会は3/20開催予定です!
遊びに来てね〜♪
↓↓↓↓

3/20開催分:
第7回 ウォール・ストリート・ジャーナル(英語版)を読んで、英文読解力と経済・金融・ビジネスリテラシーを向上させる会

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naochka

長年IT業界でWeb+デザインをやってました。いまはWordPress中心です。やや技術的な話が多いですが、なぜか世界中あちこち放浪してた関係でたまに想い出を綴ってたりもします。 Wall Street Journalを読む会の英語ナビゲーターやってます。(実は帰国子女)

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