バオバブの不思議な話 (1):真冬でも日陰45℃の世界

ヒトリゴト

12/23。

今回「アフリカの文化の話が読みたい」ってリクエストを頂いたので、トリビアな想い出をひとつ書いてみます。もう20年近く前になりますけど、西アフリカのバオバブの話です。

当時、私は28歳。結婚してまして夫婦で原チャリ2台に乗ってアフリカ一周しておりました。当時はまだブログなど影も形もなく、インターネットの回線速度も粗末なもんだったし、アフリカ各地のネットカフェで頑張ってHTMLゴリゴリ書きながら旅行記を更新してた感じです。あの頃は、接続時間で課金されていたので、詳しい話は全然書けなかったかな。。。

その書けなかったエピソードのひとつが、セネガルのバオバブにまつわるちょっと不思議な話。本当のところは分かりませんが、こんなことがありました。

あ〜ると灼熱とバオバブと

ここでは前夫ことをあ〜る(仮)と呼ぶことにします。
彼は幼い頃からかなり超人的なサイキック能力の持ち主だったようです。長年その事をずっと隠して普通人のフリして生きていましたが、私に対してはそのへんを隠すことなく変人モード全開でした。おかげでこっちも不思議な体験をたくさんする羽目になったという。

平たく言うと、あ〜るはこの世のレイヤーでないものが日常的に見えるタイプでした。まあ、物理世界にないものが見えるだけなら妄想かも知れないけど、後になってからそのビジョンを裏付けるかのような証拠がポロッと出てきたりするんです。。。何度もそういうことがあったので、「ああ本当にそういうナニカが見えてるのね」ってな感じで、もはや驚かなくなりました。(もちろん、私には何も見えません)

さて、話はいきなり西アフリカに飛びます。

2003年のはじめごろ、我々2人はアフリカのワイルドな洗礼にボコボコにされながらも、なんだかんだでセネガルまで辿り着き、連日のように日陰でも45℃を超すような灼熱のなかを駆け抜けておりました。季節的には2月の真冬だったけど、日向は計測不能なほど暑かった!走ってても、前方からドライヤーの熱風を常時浴びているような感じで「もうムリ、倒れるかも」と思ったことも一度や二度ではありません。(あれは若かったから耐えられたんだな…)

そんなセネガルですが、実はここはバオバブ王国だったりします。バオバブっていうのは、日本ではまず見ることのない巨木なんですが、本当に面白い形をしてまして。。。まあ言葉で説明するより写真を見てもらったほうが早いかも。こんな感じの木です。こんなのがあちこちにニョキニョキ生えてます。
ご覧の通り、いろんな意味で別世界でした。

西アフリカのバオバブ (2003年2月、セネガル)

このバオバブというのが、どうしてこうなった?というくらい巨大なのです。あんな灼熱の乾燥した土地で、こんなにも太い幹を発達させるなんてアッパレとしか言いようがありません。日中は日差しを遮るものがない灼熱の世界で、幹線道路添いに生えてる大きなバオバブの日陰に何度救われたことか。

あまりの暑さにバオバブ木陰で休憩中のあ〜る (2003年2月、セネガル)

どうもバオバブというのは、この巨大な幹の中に大量の水を蓄えて、厳しい乾季を乗り切る仕様になっているらしいですね。我々が行った2月ごろはどのバオバブも完全に葉を落としていて、地面には大きなバオバブの実がいっぱい転がってました。(トリビアですが、じつはバオバブの実って食べられるんです…!乾燥してパサパサだけど!)

さて、セネガルの旅も後半に入って隣国のマリ国境が近づいてきたころ、そんなサイキックなあ〜るから、バオバブの意外な感想を聞くことになったのでした。

(つづく)

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naochka

長年IT業界でWeb+デザインをやってました。いまはWordPress中心です。やや技術的な話が多いですが、なぜか世界中あちこち放浪してた関係でたまに想い出を綴ってたりもします。 Wall Street Journalを読む会の英語ナビゲーターやってました。(実は帰国子女)

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