(つづき)
灼熱のセネガルで出会ったバオバブの話の続きです。。。
サイキックが見たバオバブ
さて、あちこちに点在するバオバブ林にも見慣れてきたころ、あ〜るが一本の巨大なバオバブを指して不思議なことを言い始めました。
「なんか。。。あそこのバオバブ、人がおるみたいや」
「えっ?人が?誰もいないよ?」
「いや、なんか、木の中におる。それも、1人じゃなく何人もおる感じがする」
「ええええ!?どゆこと?」
「よう分からん。けど、ここまで来る間にバオバブたくさん見てきたやろ?そん中に、たまーに人がおるバオバブがあんねん。ワシ、ここにくるまでの間に何本かそういう木を見た。これもそうや」
「ふーん。。。ワケわかんないねえ。アフリカにも木霊みたいのがいるのかねえ?」
てな感じで、2人とも深く考えずにスルーしつつ、旅路を急ぐのでした。。。
まあ、隣国マリ国境が近づくにつれて舗装路がなくなってこんな灼熱ダートになるわけですよ。生きるか死ぬかの暑さで、しかも未舗装路。バオバブに人がいるとかふざけたこと言ってる場合じゃねえ。
彼らが村を守ってくれる
そんな道中、国境近くの小さな村の片隅にテントを張らせてもらう事になりました。確かセネガルの東側のどこかだったと思うのですが。そこは本当に小さな村で、人々が素朴な暮らしを営んでいました。
セネガルの公用語はフランス語ですが、さすがにこんなど田舎になるとフランス語ができるほど教養のある人はなかなかいません。身振り手振りで村人とのコミュニケーションに難儀していたところ、この村で教師をしているという男性が現れ、フランス語で通訳をしてくれました。おお、ありがたい!これでちょっとは言葉が通じる!
(といいつつ、私もフランス語できるワケじゃないんだけど)
その村に東洋人が訪れるのは珍しいことだったようで、その教師の男性はとても親切にいろんな事を教えてくれました。その話のひとつに、村の近くにある大きなバオバブの話題が。。。
カタコトだったので細かい話は再現できませんが、こんなニュアンスの事を言ってました。
「マダム、あそこに大きなバオバブが見えるでしょう。あれは、この村のお墓なんですよ」
「お墓!?バオバブが?どうやって?」
「はい、大きなバオバブは中が空洞になっているんです。亡くなった方をその空洞に埋葬します。」
「でも、一人ずつ埋葬していたらバオバブが足りなくなるのでは?」
「いいえ違います。一本のバオバブに何人も埋葬するんです。そうすれば、彼らの魂が村を守ってくれます」
「なんと。。。!」
「このあたりでは、そんな神聖なバオバブがたくさんあるんですよ」
その時、私はあ〜るに聞いた話を思い出してハッとしました。
その教師の話を通訳したところ、彼は合点がいった様子で「そうか、そういう事やったんか。それであっちこっちのバオバブに何人もおったんやな」と。
まさかバオバブの空洞をお墓にしているなんて、誰も思いませんよねえ。
*****
はてさて、今となっては真偽のほどは分かりません。
まあ、こういう話は分からないままにしておくのが良いのでしょう。
とはいえ、あ〜ると旅していたとき、そんな不思議なことがしょっちゅうあったのは確かです。
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すごい体験してますね。バオバブの木がお墓になってるなんて、初めて聞きました。
いやー私も聞いてて度肝を抜かれました。こんな話、どこにも載ってないし、誰も知らないんじゃないかな…。
木のお墓?不思議すぎて2度読んでしまいました。
旅をしている時は食事とかお風呂はどうされていたんですか?
しかし一度で良いから見ていたい世界の絶景とかに出てきそうなスバラシイ写真ですね。
何かまるでその場にいる疑似体験してるみたい☺
ねー!不思議ですよね。奇想天外なことたくさんありました。
ちなみに食事は現地の市場等で仕入れた食材を使って、毎日キャンプ飯を自炊してました。野菜もお肉も一通り手に入るし、一応お米とかも売ってるんですよ〜。あと旧フランス領の国々はバゲットが美味しい!!現地のお料理も、日本では再現できない独特の調味料を使った美味なものが結構ありました😋
西アフリカも絶景たくさんあるけど、あまり観光地として整備されていないのが残念ですね。。。
お返事ありがとうございます♡
お米は万国共通?なんですね。
そんなお話聞いたら個人的になおチカさんが当時食べていたというキャンプ飯?食事事情をもっと聞きたいです
(頭の中がいつも食べ物の事ばかりなのですみません☺)
観光地化されていない地域に行ってしまうなおチカさんさすがです😆