2020年にリリースされたiOSアプリ「カレー屋GO」のアプリアイコンを手掛けたのが縁で、その後のターメリッくんの大人気間借りカレー「旅するカレー」のロゴも担当させていただきました。そのときのデザインの変遷も含めて制作の道のりを振り返ってみようと思います。
アプリアイコンができるまで
デザイン制作物は完成版だけ見るとシンプルに見えるんですけど、そこに至るまでにはいろいろと試行錯誤の連続であることのほうが多いです。ちなみにカレー屋GOのアイコンは、似ても似つかないイメージから出発しました。。。
実は最初にアイコン制作の打診があったときに検討したのはガネーシャ像でした。イラストとしては悪くないけど、カレーを表現するにしては抽象的だし、何よりアイコンで重視されるべき視認性がイマイチだったので、これは見送り。(現在このイラストはPIXTAで販売中です:イラスト素材: ガネーシャ)
次に試したのが、もっとシンプルで汎用性の高いトウガラシのイメージです。すでにアプリ名が「カレー屋GO」と決まっていたので「GO」の文字をあしらってみたり。結局、トウガラシだとカレー以外の料理も含まれることから見送りになりましたが、このときのモザイクの背景はその後のアプリアイコンに採用されました。(このトウガラシもPIXTAで販売中です:イラスト素材: ローポリ唐辛子)
そこでカレーを端的に象徴するカレーポットのモチーフを制作しました。イメージ的にはフィットしましたが、アプリアイコンとしてどうやって視認性を高めるか?でいくつかの案を比較検討。当初はローポリで新規性を出そうと思ったのですが、思ったほどインパクトがなかったのでボツ。結局、トウガラシ案で使った「モザイク背景 ✕ 白」が一番しっくりきたので採用となりました。
「旅するカレー」ロゴ制作
こうしてアイコンが決まった「カレー屋GO」ですが、残念ながらコロナ禍の影響(提携APIの方針変更)でアプリそのものが使えなくなってしまいました。。。が、このアイコンはそのままターメリッくんを象徴するTwitterアイコンとして存続。フォロワー増加とともに認知力がアップしていきます。
ターメリッくんはその後、「旅するカレー」という間借りカレー営業をスタートしてSNSで大評判となりました。この頃、ブランド力を出すためにお店のロゴが必要になってきたので、急遽制作したのがこちらのロゴです。当時Adobe Fontsで提供されていた、フレンドリーかつちょっとユルい印象のフォントを使ってみました。:
ただ、このフォント(漢字タイポス)には後日談がありまして。。。このロゴは2021年3月に作成したのですが、わずか半年後の9月にAdobe Fontsでの提供がストップしてしまい、現在はモリサワと年間契約(5.5万〜)しないと使えません。というわけで「旅するカレー」のロゴは、時の運で高価なフォントをベースにすることができたラッキーな事例なのでした。
「旅するカレー」に行く方法
なお、「旅するカレー」は東京都内で月1〜2回の不定期営業をしています。
ターメリッくんのカレーはSNSで大評判なので開店のたびに完売御礼という人気っぷり。せっかく行っても売り切れだった、というケースもチラホラ聞いております。。。
できれば定期的にTwitterの告知をチェックし、特に夜の部で行く場合は前もって席をリザーブすることをオススメします!開催の告知や予約などはターメリッくんの固定ツイートからどうぞ。
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客先でコンビを組んでアプリを開発してから、シンガポールでお店を開いたときのウェブサイトデザイン、アプリのデザイン、カレー屋のロゴ、ブログデザイン、、お世話になり続けてますね。
Naochkaさんのデザインはとても好きです。
思えば、こちらこそアプリ開発やシンガポール時代からのデザインまで、いろいろ価値ある経験させていただき感謝です。「旅するカレー」関連、ダイレクトに反応あるのでやりがいあります!今後ともぜひご贔屓に✨