Naochka Blog

なおチカのヒトリゴト
20211121

戻れない橋を渡る(2)

(つづき)

キャリアを捨てるのはいいけど

思えば、3年いた会社時代で、ジャタさんと過ごした最後の1年がいちばん楽しかったです。それまでブーブーいいながら出社してた私が、毎朝、会社に行くのが楽しみになるなんて。

しかも、あの有名レジェンドのジャタさんの右腕として評価されるようになったことで、「なおチカはやればできるらしい」と周囲にも一目置かれるようになってきました。やったぜ、脱・雑用係!
(実はジャタさんとオタク話で盛り上がってただけだという秘密は誰も知らない…w)

それと同時に、アフリカに行く決心が揺らいでくるのを感じていました。できれば、この先もずっとジャタさんと一緒に働きたい。もっとジャタさんから学んでこの会社で活躍したい。アフリカ行きはもうちょっと先に延ばそうか。。。

しかし、その裏でいろんな事件が起こって、そうは問屋がおろさなかったのでした。まさかの流れで私の結婚が決まったことで、アフリカ行きは私一人の問題ではなくなってしまったからです。しかもいろいろあって、一刻を争うかたちで東京を離れなければならなくなってしまいました。いますぐ会社も辞めなければなりません。

もともと旅がらす寄りの気質だった私は、将来のキャリアパスを捨てることは何とも思わなかったけど、ジャタさんとお別れすることだけは本当に辛かったです。だからって、決断を先延ばしすることは許されなかったのでした。誰にも言えなかったけど、ちょっと込み入った事情がありまして。(その話は長くなるのでまた今度…)

ほんとに辞めちゃうのか

ある日ついに、敬愛するジャタさんに会社を辞めなければならなくなったことを伝えました。

すると彼は「なおチカくん、食事にいこう」といって、彼の自宅近くにある秘密のお気に入りのレストランを予約してくれました。それまでジャタさんは自分のプライベートは一切話さなかったし、2人きりのディナーもこれが初めてだったので驚きでした。そこで特製のラムチョップを食べさせてもらった記憶があります。(とても美味しかった…)

正直、ジャタさんに何を話したかよく覚えてません。それまで仕事の話とかカメラの話とかばかりだったけど、ここで初めて、結婚することとか、アフリカに行くこととか、そんなプライベートな話をしたんだと思います。

すると信じられないことが。。。

みんなに一匹狼と恐れられていたあのジャタさんが、目に涙を浮かべながら「ほんとに辞めちゃうのか」と声を震わせていたのでした。いつもポーカーフェイスで、ほとんど感情を見せなかったのに。。。
そんなジャタさんを目の当たりにして、なおチカ、号泣。

私はいつも、自分が一方的にジャタさんを慕っているのだとばかり思っていたけど、そうじゃなかった。ジャタさんもまた、私のことを同じくらい大切に思っていてくれたのだと分かりました。

このとき初めて、自分がもう戻れない橋を渡ってしまった、ということを感じたように思います。

それが、24歳くらいのころですかね。

*****

当時は気づかなかったけど、ジャタさんはいろんな意味で偉大だったと改めて感じています。

そういえば、向こうは決して私を引き止めるようなことは言わなかったよな。。。私をいいように使い潰すようなことは決してしなかったし、最後まで私の意志を尊重して自由にさせてくれたんだな。。。
この歳になって、初めてそのことの有り難さに気づいたというか。
あのレジェンドは、仕事ができるだけでなく、心もでっかい人だったんだなあ。

じっさいいま振り返ってみると、ジャタさんとの別れを境に出会いの質が大きく転換したのが分かります。この頃まではぎりぎりマトモな人生を歩んでいたんだな〜。(遠い目)

結婚してアフリカに行ってから後のことは、まあまあ黒歴史だったんですけど、そのお陰で学べたこともありました。40代後半に突入したいまなら、もろもろニュートラルに振り返ることができる気がするので、ちょいちょい思い出し懺悔してみようと思います。(゚∀゚)

コメント

  1. こんにちは!
    ジャタさんとの話、泣きそうになりました。
    さよならが悲しいのは、それだけよい関係だったからで、その記憶は宝物のように思えました。私は、Naochkaさんの心の宝石箱を覗き見させてもらったみたいな気がして、ドキドキしながら読ませてもらいました!
    でも、その後の黒歴史も、それはそれで気になります😁

    • komariさん、コメントありがとうございます😆
      いやもうホントに、若いって怖いですね。あんなに素晴らしいメンターが身近にいたのに、全部振り切ってわけわからん世界に飛び出しちゃうとかね。。。
      黒歴史のほうも、まあまあアホっぷり全開なのでそのうちぜひご笑覧いただければ〜!

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